ジャガー車検 整備 修理技術ファイル
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No.093 ジャガーXJ X308 冷却水、エンジンオイル漏れ修理
「冷却水不足」警告灯点灯、その他オイル漏れが有るとの修理依頼です。
診断に取り掛かります。早速冷却水、オイル漏れ共に見つかりましたので冷却水には回路に圧力を掛け、オイルは一度洗浄しそれぞれ漏れ個所を探していきます。冷却水の方は定番のアウトレットパイプと呼ばれるパーツから、樹脂製の為時間と共に劣化し漏れに繋がる部分です。オイル漏れはフロントケースと呼ばれるエンジン一番前側のパッキン。こちらも定番作業ですね。特にX308は冷却水関係が弱いので一か所漏れていたら同時に劣化している箇所はセットで一気に交換してしまった方が今後安心してお乗り頂けます。
走行中時々「レイキャクスイフソク」が点灯する。下回りには冷却水漏れがないような気がするとの修理依頼です。
リフトアップして漏れを確認します。確かに滴っている箇所はなく、冷却水の減りも僅かでした。そこで冷却水回路に圧力をかけて再び診断です。するとエンジンVバンク真ん中よりじわじわ漏れが出てきました。
漏れが僅かだったことと、Vバンクに溜まった事で下回りに垂れる事がなかった様です。作業はインテークマニホールドを外す必要があり多少時間がかかる作業です。
漏れが僅かだったことと、Vバンクに溜まった事で下回りに垂れる事がなかった様です。作業はインテークマニホールドを外す必要があり多少時間がかかる作業です。
走行中にゴトゴト異音がするとの修理依頼です。
異音を試運転にて確認し、診断開始です。今回はフロントからの音でしたのでフロント周りを重点的に診断していきます。車両を揺らしたり、走行状態を再現しながら何処が異常な動きをしているか?を探していきます。今回原因となっていたのはサブフレームマウント、メインのフレームとサブフレームを繋げる重要なマウントです。劣化すれば振動やガタの原因になります。交換にはエンジンを浮かせサブフレームを降ろす重整備になります。
エンジンチェックランプ点灯とエンジンストールにて修理依頼です。
テスターを当てて診断開始です。テスターの診断結果にはスロットルバルブが上手く作動出来ていないという内容のエラーが入力されていました。しかしセンサー特性のズレなどは確認できませんでした。X350でこの様な症状の場合はスロットルを清掃すると症状が改善する可能性があります。この辺りはノウハウですね。今回の車両もスロットルにカーボンがかなり堆積していましたので清掃とコンピューター学習値を再設定させて頂きました。作業後の試運転では症状もおさまりました。
走行中にエアサスペンションの警告灯が点灯との修理依頼です。
まずはジャガーテスターにて診断開始です。お客様は停めておくとフロントの車高も落ちると仰っていましたが、その通りフロントショックよりエアー漏れを起こしていました。その為停めておくと圧力が逃げてしまい車高の低下、またエンジン始動中は車が必死に車高を戻そうとする為通常よりコンプレッサーを酷使してしまい、現状はコンプレッサーが焼き付いてしまっていました。
今回はお客様との打ち合わせの結果、社外のフロントショックとリビルトのコンプレッサーを使用し、ある程度価格を抑えつつ修理を行いました。
作業後は症状は完治しました。
今回はお客様との打ち合わせの結果、社外のフロントショックとリビルトのコンプレッサーを使用し、ある程度価格を抑えつつ修理を行いました。
作業後は症状は完治しました。
ABS、トラクションコントロール異常等警告灯多数点灯にて修理依頼です。
早速ジャガーテスターにて診断です。ABS、トランクション系の警告灯点灯ではX308の弱点であるスロットルボディーが定番ですが今回は違いました。
原因はブレーキスイッチ、ドライバーのブレーキペダル操作を把握しているセンサーです。専用テスターがあればこういった診断は手早く正確に行えます。
あとはセンサーを取り外し単体で診断、不良個所と断定すれば診断終了です。
原因はブレーキスイッチ、ドライバーのブレーキペダル操作を把握しているセンサーです。専用テスターがあればこういった診断は手早く正確に行えます。
あとはセンサーを取り外し単体で診断、不良個所と断定すれば診断終了です。
LLC漏れにて修理依頼です。
早速診断開始です。冷却水漏れ診断では冷却水回路に圧力を掛け漏れ出ている場所を明確にしながら見つけていくのが定石です。
今回は定番のヒーターホースからの漏れを直ぐ見つける事が出来ました。
交換はNAの車でもインテークマニホールドを外すやや手間のかかる作業ですが今回のXJR、S/C付き車ではS/C本体を外すため更に手間がかかります。
今回は定番のヒーターホースからの漏れを直ぐ見つける事が出来ました。
交換はNAの車でもインテークマニホールドを外すやや手間のかかる作業ですが今回のXJR、S/C付き車ではS/C本体を外すため更に手間がかかります。
走行中足廻りから異音がするとの修理依頼です。
ロードテストを行うと車両後ろよりコトコト音がしています。X308はリアの足廻りが少し特殊な為、相応の診断が必要になります。診断の結果今回はリアスタビライザー廻りの劣化が原因でした。スタビライザー周りのブッシュを交換にて修理を行っていきました。またお車は並行車でしたので錆による腐食が酷かったので再利用不可と判断したボルト、ナットも同時に交換いたしました。もちろん再利用するボルト類は丁寧に錆を落とし2次的なトラブルを防ぐよう仕上げました。
オイル漏れがあるとの修理依頼です。
早速リフトに上げて診断を進めていきます。上からエンジンルームを覗いた感じ特にオイル漏れはなさそうでしたが、リフトアップするとありました!
場所は車体後方に付いているデファレンシャルから漏れています。今回のデフフロントシールからの漏れはX308ではお馴染みの箇所になります。作業はデフに接続されているプロペラシャフト、ディスクジョイント等を取り外しシールを打ち替えていきます。交換後はデフオイルを交換して作業完了です。
場所は車体後方に付いているデファレンシャルから漏れています。今回のデフフロントシールからの漏れはX308ではお馴染みの箇所になります。作業はデフに接続されているプロペラシャフト、ディスクジョイント等を取り外しシールを打ち替えていきます。交換後はデフオイルを交換して作業完了です。
右にウィンカーを出すとハイビームが点灯するとの修理依頼です。
ジャガーテスターにて診断開始です。車両側のコンピューターではエラーとして認識せず、ウィンカーもハイビームも点灯が正常であることが判明しました。こうなるとアナログ的な部分が原因の可能性がでてきます。その後も診断を続けていくとウィンカーレバー本体の不良が判明しました。内部接点がおかしく、ウィンカー時にパッシングの接点も接触してしまっています。レバー交換にはハンドル周辺、エアバックなども取り外し交換していきます。
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ジャガー車種別故障修理技術ファイル