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本日の修理はジャガーX351のオーバーヒートです。走行中に冷却水の温度が上昇しオーバーヒートしたということでご入庫いただきました。
早速点検していきます。
ジャガーX351ではエンジン冷却水の各ホース、パイプより冷却水漏れが起きてオーバーヒートする事例があり、まずはボンネットを開けてクーラントタンクの水量を確認します。
冷却水は減っておらず冷却水の漏れは確認できませんでした。
走行テストを行うと走行中では水温が安定していて、信号待ちなどの停車中に水温が上昇することを確認しました。
エンジンルームを確認するとエンジンの水温が上がっているのに電動ファンが作動していません。これではラジエーターの冷却水が冷えずオーバーヒートしてしまいますね。
走行中は走行風によって冷却されていたので水温が安定していたのだと思います。
コントロールユニットが壊れている可能性も考えられる為、単体テストを行いしっかりと電動ファンが原因かを特定する必要があります。
単体テストの結果、電動ファンが原因ということがわかりましたのでお客様にご説明させていただき、電動ファンの交換を行います。
X351は高出力のV8エンジンが搭載されている為、エンジンルームの作業スペースはとても狭いのでエアクリーナーボックス、インテークパイプなど取り外す必要があります。
電動ファンを交換し、走行テストを行ない問題がありませんので作業完了となります。
エンジンオーバーヒートでは冷却水漏れなどの物理的故障や電気的故障など沢山の原因がありますので、専門的な診断が必要です。
今回のような症状に限らず、何かお困りの際はまず弊社へご相談いただければと思います。