マリオットマーキーズジャガー整備ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日の整備はジャガーXJ X351型のエアコン修理です。
エアコンが効かず、冷風が出ないということでご入庫いただきました。
早速点検していきます。
症状を確認すると、冷房を最大にしても全く冷風が出ません。
エアコン回路が問題なく機能しているかを点検する為、ボンネットを開けてエアコンゲージを接続します。エアコンガスが規定量入っていないとエアコンはうまく機能しないので、まずはガス量を確認したところ、エアコンのガス量は問題ありませんでした。
次にエアコンコンプレッサーを見ていきます。
X351のコンプレッサーは固定容量式でマグネットクラッチでコンプレッサーをON/OFF切り替えをしており、このタイプはマグネットクラッチの不良でコンプレッサーが作動しなくなることが多いです。
ですがこの車両は、室内のエアコンスイッチをONにするとマグネットクラッチもONになるので、コンプレッサーのマグネットクラッチは問題ありません。
それでもマグネットクラッチがONの状態にもかかわらず、高圧側のガス圧が上がってきません。低圧側のガス圧も下がりません。
正常ならコンプレッサーが作動するとエアコンガスを圧縮、圧送する為、高圧側のガス圧が上昇し、合わせて低圧側のガス圧が低下します。この場合はコンプレッサーの圧縮不良が考えられます。
コンプレッサーの圧縮不良が原因でエアコンが機能していませんでしたので、お客様に説明させていただき、コンプレッサー本体の交換となりました。
コンプレッサーはベルトやATホースなどを外せば交換できます。
こちらがコンプレッサーになります。
コンプレッサー内のオイル量を確認してから取り付けます。
オイルが規定量入っていないとコンプレッサーがまた故障してしまいます。
交換後、エアコンガスを補充し冷房の効きも問題ありませんでしたので、作業完了となります。
エアコン回路には様々な部品が使用されている為、エアコン故障の点検は知識と経験がないと原因特定が難しいです。
最近エアコンの効きが悪いなど気になることがあれば、ぜひ弊社へご相談ください。