マリオットマーキーズ ジャガー整備ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日ご紹介するのはジャガーXK(X100)のABS警告灯修理です。
ABSの警告灯が点灯したということでご入庫いただきました。
ジャガーX100はXKシリーズ初代のモデルで4.0LのV8エンジンが搭載されており、1996年発売から今でも人気のあるお車ですね!
デザインも秀逸です。
それでは早速点検していきます。
メーターに「ABS異常」の警告メッセージが表示されていて、診断機にて故障メモリーを確認するとスピードセンサーの故障が入力されていました。
車両が動いているときにスピードセンサーがちゃんと車速を読み出しているか、テスターでステータスを確認したところ、右フロントセンサーのみ車速が読み出されていませんでした。
まずスピードセンサーの故障を疑い、右と左でセンサーの入れ替えテストを行いましたが、症状が移行しなかったのでセンサーの故障ではなくなりました。
だいたいセンサーが故障している場合が多いのですが、今回は違うようです。
次にスピードセンサーからその先のABSユニットまでの配線に断線等はなく異常はありませんでした。
コネクターを外してユニット内の抵抗を測定すると右側だけ抵抗が表示されない為、ユニット内の回路が断線していることがわかりました。
ユニット本体の交換となるためお客様にご相談させていただき交換となりました。
ABSユニットを交換するのにブレーキの油圧パイプを外すので最後にブレーキラインのエア抜き作業を行う必要があります。
交換後は警告メッセージも消え、走行テストも問題ありませんでしたので作業完了となります。
弊社では様々な車種の輸入車の経験が豊富ですので、本日のような低年式車でも気になることがあればご相談いただければと思います。