いつもマリオットマーキーズジャガー整備ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日ご紹介するのはジャガーXEのエアコン修理です。
ジャガーXEにはガソリン車とディーゼル車がありますが、この車両はディーゼル車で直列4気筒2,0リッターディーゼルターボエンジンが搭載されたモデルです。
車検でご入庫いただいたのですが、エアコンが効かないということで車検整備と一緒にエアコン修理も行いました。
早速症状の確認を行うと、冷房をMAXにしても、どの吹き出し口からも冷たい風がでません。ジャガーはエアコンコンプレッサーが故障してしまうケースが多いのですが今回はどうでしょうか。
車両にエアコンゲージを接続してガス圧を確認すると低圧、高圧ともにガス圧が規定値よりも低くガスが入っていない状態でした。これはガスが漏れている可能性が考えられます。
とりあえずエアコンシステムに異常がないかガスを規定量補充して確認します。
その際にガス漏れ箇所を特定できるように蛍光剤を混ぜてガスを補充します。
エアコンガスを補充したところ冷房も効くようになり、ガス圧も正しい直を出しているのでエアコンシステムには問題がありません。
ガス漏れ箇所はここでした。
エアコンゲージを接続するチャックからガスが漏れていました。
蛍光剤で黄色くなっているのがわかります。
この部品はパイプごとでしか修理ができないので交換が大変です。
お客様にご説明させていただき作業を行います。
このパイプは室内のエバポレーターまで接続されているので、ワイパーやバルクヘッドなどを外して、このようにかなりバラしていかないとエアコンパイプが見えてきません。
エバポレーターからホースを外し、知恵の輪のようにエアコンパイプを取り外しました。
ここまで長いと取り付ける際もやや大変ではありますが、あせらず慎重になんとか取り付けていきます。
あとは逆の手順でバラした部品を戻します。
最後にエアコン回路の真空引き、ガス補充を行なってガス漏れがないかを確認、問題がありませんでしたので作業完了となります。
弊社では軽整備から重整備まで行い様々な輸入車種の経験がありますので、何か気になることがありましたらぜひご相談ください。