こんにちは。ジャガー整備スタッフです。
マリオットマーキーズの整備サイトをご覧頂き有難う御座います。
今回の整備内容はX308のエンジンの冷却水漏れです。
冷却水はエンジンオーバーヒートを防ぎ、温度をほぼ一定に保ちエンジン本来の性能を発揮できるようにしている重要な装置です。
やや年式も重ねてきたXJ X308型ですが、まだまだ現役です。
冷却水漏れは重要ですが、よくある箇所でもあります。
しっかり整備しジャガーライフをお楽しみください!
ジャガーXJ X308
ジャガーXJ X308はX300系のマイナーチェンジモデルとして1998年に登場しました。
エンジンも前モデルの直列6気筒からV型8気筒エンジンになりよりコンパクトになりました。
ジャガーに限らず冷却水漏れは輸入車に多い事例ではありますが、年式が古くなるにつれてX308も冷却水漏れは度々見られる症状です。
冷却水漏れが進行すると白い煙が出たり走行にも影響する部分ですので、修理は必須です。
X308はX350同様、当社で数多くメンテナンスしている車種です。
ジャガーの場合独自の設計から関連部品が多くなるところもありますので、部品も説明しながらご紹介します。
今回ご紹介する事例はV8エンジンにスーパーチャージャーが搭載されているXJRのモデルになります。
X308 エンジン冷却水漏れ修理
まずは漏れている箇所の特定から入っていきます。
加圧テストを行い、箇所を見つけていきます。
特にX308は冷却廻りの関連部品が多く、1か所でも再利用したり、交換しなかったりすると、劣化しているところからまた漏れてくることが多いです。
漏れ修理の宿命ではあります・・・。
今回は定番箇所である「ウォーターポンプ」と「スーパーチャージャー下のウォーターホース」からの漏れが確認出来ました。
下記左が交換したウォーターポンプです。
またX308では定期交換推奨部品とされる「サーモスタット」も同時交換しました。
冷却水ホースやパイプ類も劣化が見られるところ、再使用出来ないところはここまで交換しました。
冷却水漏れ作業するにあたって
エンジン前回りを外していき、ようやく漏れている箇所までアクセスできます。
年数も立っているのでボルトやビス一本一本に丁寧に外していきます。固着していたり、ダメージが大きいものは外す際に折れてしまったりします。
外してから交換が必要であれば交換、清掃で済むものは磨いて状態を良くして再度組み付けていきます。
コチラがVバンクの間に丁度溜まっている冷却水になります。
ウォーターホースが通っており、このホース類がよくエンジンの熱で劣化が早まり、ダメになっていきます。
今回の漏れていた箇所です。
最後に、、、
清掃後、組み付けてエア抜き等全て行い、エンジン冷間時に冷却水量の確認をして最終チェックしてきます。
冷却廻りの整備をした時に少しでも冷却水の清掃が不十分だとエンジンが温まってきた際に冷却水独特の甘い匂いがしたりします。
清掃を十分に行わないと整備後の完成検査も正確に出来ません。
作業する際の準備や清掃はある意味整備をするうえで一番重要になってくるセクションであると思います。
ジャガー故障でお困りの際はまずはマリオットマーキーズへご相談下さい!